「餅」と「団子」名前の由来は、作り方に大きな違い
和菓子屋さんに行くと、色んな種類の「餅」や「団子」があります。
この「餅」と「団子」って、どんな差があるかご存知ですか?
ただ単に、丸めたものが団子・・・ってことではありません。
このブログでは、「餅」と「団子」の違いについてご紹介します。
この内容は、「この差って何★」で紹介されていた内容です。
「餅」と「団子」の違い
そもそも、餅には形に定義があるわけではありません。
・大福餅
・かしわ餅
・みたらし団子
・月見団子
これらの違いは何なのでしょうか!?
団子と呼ばれるものって、丸いイメージですよね。
丸いものが「団子」というのは、間違いではないですが、正解でもありません。
餅と団子に使われているのは、「もち米」・「うるち米」です。
材料も全て同じでありながら、作り方に大きな違いがある為、「餅」と「団子」は別々の名前で呼ばれています。
原料が「粒」なのか、「粉」なのか。
ということが大きな違いになります。
「餅」
①もち米を洗う
②蒸し器に入れて蒸す
③杵で餅をつく
この工程で、餅が完成します。
米粒の状態から作られたのが、「餅」です。
縄文時代の後期に餅は誕生しました。
本来はもち米を粒の状態から作ることを「餅」としていましたが、現在ではうるち米を粒の状態から作ることもあり、代表的な食べ物は「五平餅」です。
五平餅はうるち米を粒のまま蒸して、お餅にして作られることから、「五平餅」と呼ばれています。
「団子」
①うるち米をミキサーにかけて粉にします
②粉に水または、ぬるま湯を入れて、コネて丸めます
蒸すか、茹でるかしたら団子の完成です。
粉の状態から作られたのが「団子」です。
平安時代に団子は誕生しました。
団子は、うるち米を粉にしてから作ることを「団子」としていましたが、現在ではもち米を粉の状態にして作ることもあり、代表的な食べ物は「白玉団子」です。
白玉団子はもち米を粉にして、団子として作られることから「白玉団子」、と呼ばれています。
粉をまとめたもの ⇒ 団粉 ⇒ 団子
と、呼ばれるようになったのです。
まとめ
うるち米やら、もち米やら・・・
粒やら、粉やら・・・
なんだかゴチャゴチャになってしまいますが、確かに作り方には大きな違いがありますね。
丸めたものが「団子」というのは、間違いではないと思うのですが・・・
米粒から作られたものが ⇒ 「餅」
米粒を粉にして作られたものが ⇒ 「団子」
という、明確な理由がありました。
まあ、食べる分には、その違いはまったく気にしませんが、もし万が一聞かれることがあったら、役に立つ日が来るかもしれませんね。