口呼吸は万病の元!鼻炎や口輪筋の衰えで起きる病と改善策
何気ない日常で、ふと気付くと口が開いてるときありませんか?
気付くと口が開いていたり、常に鼻炎で、口呼吸が当たり前になってしまっている人も多いかもしれません。
口は喋ったり、食べたりする時に使うもので、息は鼻でするものです。
乾燥する季節、最も危険なのはウイルスです。
口で息をすることで、口の中の環境を悪化させ、万病の元になってしまう危険性があります。
風邪、インフルエンザ、気管支炎、睡眠時無呼吸症候群の危険性・・・
これらが口で息をすることで起きてしまう危険性と、回避する方法をご紹介します。
鼻と口の仕組み
鼻には鼻毛とせん毛があります。
この2つがフィルターの役割をしてくれて、ウイルス等を外に押し出してくれます。
また、口の中の唾液には自浄作用という、口の中をキレイにしてくれる働きがあります。
口呼吸をすることで、口の中の唾液が減少し、細菌が増殖します。
口腔細菌が増えることで、虫歯や歯周病にもなりやすく、口呼吸はデメリットしかありません。
喉に乾燥した空気が流れ込み、ウイルス・花粉が直接粘膜に触れてしまい、様々な症状が高頻度で起こりやすい状況を作り出してしまっています。
眠っても疲れが取れない・・・
咳が出る・・・
風邪を引きやすい・・・
このような症状がある人は、気付かぬうちに口で息をしている可能性があります。
気管支炎・ぜんそく
寒くなってくると、寒暖差・気圧差などがあり、気管支炎やぜんそくの症状を悪化させる可能性があります。
特にダニの死骸などが増え、咳をすることが増えている人もいるかもしれません。
口呼吸をすることで、ぜんそくになることはありませんが、症状を悪化させることは十分に可能性があります。
鼻には、冷たい空気を温める機能と加湿する働きがあります。
ホコリ・ダニなどのアレルギー物質を防ぐためには、鼻呼吸を意識することが大切です。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている間に短時間の呼吸停止を繰り返す病気です。
主な原因は、肥満・あごの骨格などとされていますが、口呼吸をしている人にも危険性があります。
睡眠時無呼吸症候群の判断基準とは!?
10秒以上の無呼吸状態が1時間に5回以上、
もしくは、7時間に30回以上
口は口輪筋・舌筋が弱まることで開いてしまいます。
寝ている間に舌が下がり、軌道を塞ぎます。
呼吸が浅くなったり止まったりすると、血液中の酸素濃度が低くなり、全身に酸素を運ぼうと頑張り、心拍数が高くなってしまいます。
つまり、眠っているのに運動しているかのような脈拍になっていて、疲れてしまっているのです。
心拍数が上昇すると、血圧も上昇し、脳卒中や心疾患の可能性も高まります。
専門医に要相談
□ いびきをかく
□ 眠っても疲れが取れない
□ 起きた時に口が乾いている
□ 肥満体系である
これらの項目が当てはまる方は、一度専門医に相談することをお勧めします。

口呼吸対策
口呼吸になってしまう可能性は2つです。
①鼻炎により、口呼吸が習慣になってしまっている人
これには、治療が必要です。
鼻炎が慢性化しているのであれば、耳鼻科などで治療が必要です。
②口輪筋の衰えで口が開き、口呼吸が習慣になってしまっている人
口笛で「ドレミファソラシド」が出来なかったり、高音が出ない場合は口輪筋が衰えています。
改善する方法①
「腹式呼吸」を意識することが大切です。
①鼻で息を吸いながらお腹を膨らませる
②お腹を凹ませながら口から息を吐く
食前・食後、外出前など、最初はタイミングを決めて習慣づけることで、次第に無意識で鼻呼吸が出来るようになります。
自律神経に働きかけているので、リラックス効果・便秘改善にも効果があります。
改善する方法②
「あいうべ体操」で口輪筋や舌の筋肉を鍛え、口呼吸を改善・感染予防も出来ます。
・口を大きく開き「あー」
・口を横に大きく広げ「いー」
・口を前に突き出すように「うー」
・あご先に向かって舌を突き出し「べー」
10回/1セット 1日3セット行うことで、口輪筋・舌筋を鍛えることが出来ます。
まとめ
意識してみると、気づいたら口が開いていた・・・なんて気づくことが何度かありました。
街でも、ふと見渡してみると口を開きながらケータイを操作している若者も多く散見されます。
風邪やインフルが多くなってくる季節ですが、ちょっとした意識でウイルスの侵入を防ぐことが出来るかもしれません。
寝ている間は分からないので、睡眠録音アプリなどダウンロードして自分の寝息を聞いてみるのもいいかもしれませんね。