全身の健康を左右する距骨とは!?仕組みと改善方法
体のバランスに重要な距骨(きょこつ)という骨があります。
距骨は誰もが傾いていると言われ、距骨の傾きによって、様々な身体の異変が起きてしまう重要な骨です。
距骨の傾きによって起こりうる症状は、めまい・頭痛・むくみ・肩こり・便秘・ひざ痛・睡眠障害など、多くの体の異変を生み出してしまいます。
距骨の傾きタイプで起こる症状と、それを改善する方法は何なのかをご紹介します。
距骨とは
距骨とは、地面につく足と、足首より上にある骨の間にある小さな骨です。
とても小さい骨ですが、全身のバランスを取る大事な骨であり、全身の健康を左右してしまう骨です。
距骨は全体を支える重要な骨で、着地・蹴りの時に小さな距骨が滑らかな動きにしてくれているので、距骨が無いとロボットみたいな動きになってしまいます。
距骨は体重がかかって動く為、とても負担が大きい骨です。
バランスを取ろうと、上の体に負担がかかり、痛みやコリにつながりますが、誰もが少なからず傾いています。
距骨の傾きタイプ
距骨の傾きによって背骨が緊張する為、それに伴い自律神経に影響が出てきます。
吐き気・便秘・むくみ・めまい・うつ・睡眠障害になってしまう可能性がある距骨の傾きには、2種類のタイプがあり、タイプによって症状が異なります。
その種類は、フロントタイプとバックタイプに分かれます。
フロントタイプ
体の重心がつま先の方に寄っているタイプで、自然と体重が前の方に移動してしまい、倒れないように後ろ側に緊張が走ります。
無意識に骨盤が後ろにいきます。
【フロントタイプに出やすい症状】
肩こり・腰痛・太ももの痛み・ふくらはぎの痛み・アキレス腱の痛み・足裏の痛み
バックタイプ
体の重心がかかとの方に寄っているタイプで、体重は後ろの方に寄っているため、前に緊張が走ります。
前をかばうように、骨盤が前の方にいきます。
【バックタイプに出やすい症状】
肩こり・五十肩・股関節の痛み・ひざの痛み・スネの痛みと凝り
このように、体の重心がどっちに傾いているかで、症状が変わります。
距骨の傾き 3つの簡単チェック
①つま先を正面に向け、肩幅に開いて立ち、そのまましゃがむ
かかとがついたまま、しゃがめるかがポイントなります。
かかとが付く ⇒ バックタイプ
かかとが付かない ⇒ フロントタイプ
②正座をしたときに、つま先が重ねられるか
重なる ⇒ バックタイプ
重ならない ⇒ フロントタイプ
③座って物を書く時の姿勢
背筋が伸び、頭だけが下がる ⇒ バックタイプ
みぞおちが凹んで背中が丸くなる ⇒ フロントタイプ
この3つのうち、2つ以上当てはまる方が、自分のタイプになります。
距骨の傾き 改善エクササイズ
①手を使って、隣り合う足指を引き離して戻す作業を各指の間を5回ずつ
※痛気持ちいいくらい広げます
②人差し指と薬指・親指と小指を同じように広げる作業を5回ずつ
③くるぶしの下を指で固定し、足首を左右へ10回ずつ回転させる
※回しづらい方向は、さらに10回転
④かかとを手のひらで包み込み、手の力で左右に10往復動かす
距骨の傾きは、1日ずつリセットすることが大切です。
5分で出来るので、湯舟の中などでやると、ほぐれやすく効果的です。
かかと落とし
かかと落としとは、足を肩幅に広げて立ち、指先は地に着いたまま、かかとを上げてそのままストンと落ちる動作です。
かかと落としの効果は、医学界も注目している優れたエクササイズです。
骨に衝撃を与えると、骨を作る骨芽細胞が活性化し、骨粗しょう症の予防にもなります。
かかと落としは、体重以上の負担が骨にかかる為、効率良く骨芽細胞を活性化させてくれます。
骨芽細胞が活性化すると、骨ホルモン(オステオカルシン)をたくさん作ってくれます。
これによって、どんな効果が発揮できるのか!?
1つ目は高血糖予防です
血糖値を下げるインスリンの分泌を促し、食後の血糖値上昇を穏やかにしてくれます。
2つ目は動脈硬化予防です。
血管をしなやかにする物質の分泌を促すので、動脈硬化の予防につながります。
さらに、認知症予防・肥満予防・肝機能UP・加齢による筋肉の衰え防止
などなど、多くの効果をもたらしてくれる、まさに、万能ホルモンです。
骨に衝撃を与えるだけで、こんなにもたくさんの効果が発揮できるのに、やることは簡単な「かかと落とし」だけです。
1日30回を目安に、毎日続けることが効果的です。
※ひざの痛みがある人は、椅子に座りながらでも大丈夫です。
まとめ
日々の生活でいつも腰が痛い、肩が痛い、ひざが痛い・・・などの症状は距骨の傾きが原因かもしれません。
まずは、自分がフロントタイプかバックタイプかを明確にして、エクササイズをやることが大切です。
歩くたびに必ず使われる距骨は、誰もが必ず傾いています。
1日の終わりにリセットして、また明日も頑張りましょう。