Contents
どれが同じでどれが違う?名前が違う理由には意味がある
似ているようで違うもの・・・
同じように見えるのに、なぜ名前が違うのか・・・
その意味を深く考える人は果たしてどのくらいいるんでしょうか?
スーパーに行けば、同じものだろうに、「大葉」「青じそ」と2種類置いてあるスーパーは多いと思います。
なんとなく、見た目や価格だけで選びますが、なぜ名前が違うのか、その意味はあまり深く考えないのではないでしょうか?
今回は「この差って何★」で放送していた、同じように見えるのに、呼び方が違うものをいくつか紹介します。
コンソメ or ブイヨン
この2つを聞くと、コンソメは分かるけどブイヨンって・・・と思いがちですが、ちゃんとコンソメ売り場の近くに似たような感じでブイヨンも売っています。
また、色も紛らわしく、同じように黄色っぽい感じで売ってます。
ブイヨン
牛すじ肉・鶏ガラ・香味野菜・ニンニク・スパイスを入れ、3~4時間煮込んだ和風だしで、あくまでダシなので料理としては未完成です。
コンソメ
ブイヨンに更にひと手間加えたのがコンソメで、そのまま美味しく飲める完成されたスープです。
肉と野菜をじっくり煮込んだ和風だしに、自分好みの味付けをするなら、ブイヨンは最高のダシです。
コンソメとは、フランス語で「CONSOMME」⇒ 完成されたという意味です。
つくね or つみれ
これもスーパーへ行くと同じような形で、見た目もそっくりなのに名前が違いますよね・・・。
商品の名前の違いかと、気にも留めない人のほうが多いのかもしれません。
もしくは、つくねはお肉・つみれは魚・・・と思っている人もいるかもしれませんが、それも全く違います。
つくね
ほどよい分量を手に乗せ、丸める作業をすることが、つくねの完成です。
広辞苑で、つくね ⇒ つくねること
広辞苑で、つくねること ⇒ 手でこねて丸くする
つみれ
分量をつみとって、わざわざ丸めず、そのまま鍋に入れることです。
広辞苑で、つみれ ⇒ つみ・いれ【摘入れ】
「摘み取って、入れる」作業のことを、つみれと言います。
つくねも、つみれも、作業が違うだけで、材料は全く関係ありません。
つくねは焼き鳥など、様々な料理に利用できます。
つみれは崩れやすい為、鍋や汁物に適していますが、その分、柔らかい感触を楽しめます。
食べる煮干し or ダシ用煮干し
同じくスーパーで、食べるにぼしと、ダシ用の煮干しが2種類売ってますね。
どちらも「カタクチイワシ」という魚を使っているので、原材料に違いはありません。
食べるにぼし
5cm以下の小さい煮干しを使用
ダシ用煮干し
5cm~13cmの大きめの煮干しを利用
差は、大きさです。
もともと、煮干しは大・小関係なく1つの袋で煮干しとして販売していました。
しかし、昭和50年代、煮干しの栄養が注目され、カルシウム・鉄分・DHAが話題になりました。
昭和50年代後半に、比較的柔らかい小さいサイズの煮干しを、食べる煮干しとして販売したところ、健康ブームも相まって大ヒットしたそうです。
それ以来、食べる煮干しとして、今でも販売しています。
でも、大きさが違うだけなので、中身は同じです・・・
カレーうどん or カレー南蛮
同じ場所のお蕎麦屋さんでは出会えない、カレーうどんとカレー南蛮
違うお蕎麦屋さんに行けば、名前が違うかもしれませんが・・・これこそ違いがあるのか疑問ですが・・・
カレー南蛮
必ず、長ネギが入っています。
同じように、鴨南蛮・肉南蛮なんてメニューにも必ず長ネギが入っているようです。
室町時代・江戸時代の初期に、日本にはポルトガルやスペインから多くの商人が訪れていました。
インドや東南アジアを経由して南の方から日本へ来航していたので、南蛮人と呼ばれていたそうです。
来日した外国人が健康保持で、好んで長ネギを食べていたことから、長ネギを使った蕎麦やうどんを〇〇南蛮と呼ぶようになったそうです。
ふりかけ or おにぎりの素
どちらも熱々のご飯に、かけるか、混ぜるかの違いです。
これは、なんとなく分かると思いますが、具の大きさが違います。
ふりかけ
ごはんにかけた時が一番美味しくなるよう細かく作られていて、時間が経つと水分が含まれると溶けて食感や風味が損なわれます。
おにぎりの素
6時間後まで美味しく食べられるように、具を大きめに作られていて、時間が経って水分が含まれても、食感や風味が損なわれないように作られています。
実際、おにぎりの素をご飯にかけて食べても、ジャリジャリして、美味しくはないです。
美味しく食べるタイミングが違うので、すぐ食べるなら、ふりかけ。
時間が経ってから食べるなら、お弁当のおにぎりが最適な、具の大きいおにぎりの素が最適な美味しいタイミングですね。
まとめ
どれも、似ているのに、名前が違うだけでなく、ちゃんとした意味がある物です・・・。
その違いを知ったからといって何なんだ・・・と思う人もいるかもしれませんが、知っておくとちょっと納得いく答えだと思います。
ちなみに、最初の方の「大葉」「青じそ」の違いは、大葉も青じそも同じものです。
「青じそ」⇒ 植物名
「大葉」⇒ 商品名
昭和30年代、ある会社が商品名として付けた名前が、「大葉」と名付けただけで、商品に違いはありません。

