腰痛の原因を探る!進化したリエゾン療法で改善傾向
腰痛は人々が抱える疾病であり、40代以上の約3割、約2,800万人が腰痛で悩まされています。
少し前までは、腰痛の原因は特定できないことが多かったですが、現在では日本のデータで77%と高い数字で、腰痛の原因が特定できるようになっています。
様々な原因で腰痛は起き、それが慢性化してしまい、朝起きると腰が痛い、雨が降ると腰が痛い、寒いと腰が痛い・・・
そして痺れる・・・
原因の特定をすることが大切ですが、日々のことなので病院に行くことを避けている人も多いのではないでしょうか?
椎間板や脊柱管が原因の場合もありますが、今抱えている腰の痛みはもしかしたらストレスが原因かもしれません・・・。
神経が関係する腰痛の種類
腰痛は様々ですが、体を曲げる角度でどう痛くなるのかがポイントになります。
神経が圧迫することによって、腰の痛みだけでなく、足の痺れ・痛みにつながります。
足の感覚が鈍い、もしくは左右で感覚の違いがある人は、早めに整形外科を受診したほうがいいかもしれません。
椎間板
椎骨と椎骨の間にある円盤状の軟骨です。
重い物を持ったことがキッカケで椎間板が損傷し、慢性的な腰痛になります。
椎間板ヘルニア
椎間板の組織の一部が飛び出し、神経などを圧迫します。
圧迫される神経は下半身へとつながっているため、足の痺れや痛みにつながります。
前屈すると腰に痛みを感じる人は、椎間板ヘルニアの兆候があります。
椎間板は前から神経を刺激しているため、前屈することでより神経を圧迫し、痛みや痺れが増します。
脊柱管狭窄症
脊柱管の周辺の靭帯が膨らむことで、管が狭くなり内部の神経を圧迫します。
脊柱管狭窄症は椎間板とは逆で、後ろから神経を刺激しているため、後屈(後ろに反り返る)をして痛みを感じたら、脊柱管狭窄症の可能性があります。
間欠性跛行
一定の距離を歩くと脚の痛みや痺れに襲われ、前かがみで休むと痛みが治まる症状です。
立ち姿勢や歩行姿勢は、背骨が反る為に神経の圧迫を強めます。
前かがみになると神経の圧迫が弱まり痛みは治まります。
神経ではない腰痛の種類
骨と骨を繋ぐ関節にストレスが生じて痛みが起こる「椎間関節症」や、背骨を覆う筋肉の炎症などによって起こる「筋・筋膜性の腰痛」、激しい運動や出産で痛めることが多い「仙腸関節性腰痛」など、様々な腰痛があります。
加齢によるもの、仕事で重たいものを持つ、あまり動かない等、様々な状況が腰痛の原因を作ります。
これらは、神経に関わる腰痛ではありませんが、放置していると慢性的な状態になってしまうので、日々のケアがとても大切になってきます。
腰痛改善体操
神経に関わる腰痛であれば、整形外科で治療していくのが一番の効果ですが、基本的にはどんな腰痛にも効果的な体操があります。
体操と言っても、色々と動くものではありません。
猫背体操
椅子に座り猫のように背中を丸めるだけです。
丸めることで、背骨を緩めることができる体操です。
背中の柔軟性を高めることで、腰が守られ、腰痛の改善・予防につながります。
・猫背の状態を20秒間キープ / 2回で1セット
・1日 / 4~5セット行う
その他、慢性的な腰痛にはカイロで温めたり、スクワットで腰回りの筋肉を鍛えることも効果的です。
お子様のいる家庭では、子供に踏んでもらっている人もいるかもしれませんが、間違った衝撃や大きな衝撃は完全に逆効果となるので、避けましょう。
心因性腰痛
軽いはずの腰痛が何らかの精神的ストレスがキッカケで慢性化してしまう腰痛です。
脳の中で体の痛みを制御する「側坐核」というものがあります。
痛みが発生すると側坐核が制御して痛みを抑えようとしてくれますが、ストレスがあると側坐核が痛みを制御できなくなります。
これは、ストレスが原因となっているので、ストレスを理解することが重要になってきます。
現在では、「リエゾン療法」というのがあり、連携・つなぐという意味があります。
整形外来だけでは改善できないものは、他の科と連携して治療していくものです。
痛いときに「どう感じたか?」「どう行動したか」日記に付けることで整形外科・精神科・心理士がアドバイスし、ポジティブな行動を促してくれます。
ストレスの原因を理解し、腰痛に対する誤った考えを治すのに役立つ療法です。
一度、相談してみるものいいかもしれません。
まとめ
海外では肩こり・腰痛という言葉もあまりなく、特に原因が分からなかった場合は「気晴らしに旅行にでも行ってこい」と、言われるそうです。
リフレッシュすることで、腰痛が改善されるケースも多くあるそうです。
日本人は働きすぎ・・・と、昔からよく言われていますが、ストレスを感じたら有給をとって
旅行に行くのもいいかもしれません。