春野菜で健康アップ!美味しく栄養を逃がさない春レシピ
春野菜が美味しい季節がやってきました。
そんな中でも、春キャベツと新玉ねぎは、普通のに比べると甘みやみずみずしさがアップして美味しいですよね。
そんな春キャベツと新玉ねぎは、食べ方によって栄養や効果が大きく変わってきます。
美味しく・健康にもなれる活用術、レシピをご紹介します。
春キャベツの効果
春キャベツは、通常のキャベツと比べてビタミンCとβカロチンが豊富に含まれています。
・ビタミンC…1.3倍
・βカロチン…3倍
美肌効果が絶大
強い抗酸化力があり、肌や老化の原因・活性酸素除去・メラニン抑制・新陳代謝促進など、多くの効果をもたらしてくれます。
成人の推奨摂取ビタミン量
1日約100mgです。
春キャベツのビタミン量は、葉1枚に36~50mgのビタミン量が含まれており、2~3枚食べるだけで、推奨量を満たすことが出来るビタミン量です。
特に、外葉のほうがビタミンCが豊富で、内葉が100gあたり36~37mgに対し、外葉は100gあたり約50gものビタミン量です。
いつもなら、汚いとか、硬いから・・・とかの理由で捨ててしまっている外葉は栄養が詰まっているんです。
美味しいキャベツの選び方
スーパーに行って、どれが良さそうか悩むところですが、一番いいのは外葉が紫色に変色しているのが一番美味しいキャベツです。
キャベツは栄養が十分な量に達すると葉が紫色に変化し光合成を抑制します。
つまり、これ以上ダメージを与えないように、美味しさを閉じ込めているのです。
それでは、捨ててしまいがちな外葉を、上下半分に切って、それぞれに生かしたカンタン健康レシピをご紹介します。
春キャベツ塩昆布和え
外葉を半分に切った、上の葉を使ったレシピです。
上の方の葉は柔らかいので、サラダなどの生食に適しています。
◇上の葉キャベツを太めに千切りします
千切りすることで、細胞が潰れ「イソチオシアネート」が生まれます。
このイソチオシアネートは解毒酵素の働きや高酸化力を高める働きにより、がん細胞の増殖を抑えたり、抗がん力を高める効果が期待できます。
※さらに、千切りの後に水にさらすとビタミンCが約20%も流れ出てしまいます。
水にさらすのではなく、切る前に軽く水洗い程度にしておきましょう。
◇塩昆布を適量混ぜて、シェイクし30分置く
これだけで甘みタップリ、健康食の塩昆布和えです。
キャベコロ
次は、外葉を半分に切った、下の葉を使ったレシピです。
下の方の葉は硬いので、加熱調理に適しています。
◇下の葉キャベツを細かく千切りにします。
細胞を潰すことで生まれる、イソチオシアネートは細かく刻めば刻むほど豊富です。
※もちろん、これも水にさらさず、切る前に軽く水洗いする程度にしましょう。
◇フライパンにオリーブオイルを適量入れて、千切りしたキャベツを炒めます
▪炒めたキャベツ…1/2
▪豚ひき肉…100g
▪小麦粉…適量
▪牛乳…大さじ1
▪塩コショウ…少々
▪カレー粉…小さじ1
これらを混ぜ合わせ、溶き卵に付けパン粉をまぶしたら、後は揚げるだけです。
コロッケは揚げ物は胃もたれするから・・・
そんな人でも大丈夫です!
キャベツには「Sメチル・メチオニン」という成分が多く含まれています。
肝機能回復・胃腸粘膜保護・胃酸分泌抑制など、天然の胃腸薬とも言われるほどキャベツには豊富に含まれています。
トンカツにキャベツが必ずセットになってるのは、揚げ物を食べてもキャベツの効果で胃もたれしにくいから、当然のようにセットになっているんでしょうね。
新玉ねぎの効果
新玉ねぎの特徴は、何といってもそのまま食べてもあまり辛くないのが特徴です。
普通の玉ねぎと比べ、水分量と甘さが格段に違います。
しかし、普通の玉ねぎと違って、重要なのは新玉ねぎの皮です。
おそらく多くの人が、新玉ねぎの皮を捨ててしまっているのではないでしょうか?
新玉ねぎには「ケルセチン」という成分が豊富
血圧低下・血管年齢を若く保つ効果があります。
さらに玉ねぎを刻むと「イソアリシン」という成分が発生
これは玉ねぎ独特の匂い成分ですが、風邪やインフルエンザ予防の効果があり、抗菌・抗ウイルス作用があります。
菌に負けない体づくりを普段から習慣づけることが大事です。
オニオンスライスサラダがいい例です。
新玉ねぎを皮ごと、繊維を断つ方向に細かくスライスして食べれば、ケルセチンとイソアリシンの効果を大きく発揮できます。
捨ててしまいがちな、ケルセチン豊富な玉ねぎの皮と、刻むことで生まれるイソアリシンを生かしたレシピをご紹介します。
健康効果タップリ万能ダレ
◇玉ねぎ1個を細かくみじん切りにします
▪醤油…大さじ3
▪ごま油…大さじ1
▪顆粒だし…小さじ1
全て混ぜ合わせて、熱々のご飯にのせて食べます。
玉ねぎを刻むことで発生するイソアリシンは、60℃程度の低温加熱を加えることで、「スルフィド類」という成分に変化します。
この効果は、動脈硬化・がん予防・高肥満作用・アルツハイマー型認知症予防・血糖値抑制・高血圧予防・肝臓保護・・・
まさに万能成分!
半生状態がベストなので、熱々のご飯にかけて食べるとちょうどいいです。
まとめ
外側は、やはり汚いとかの理由でなんとなく捨てがちですが、いつもは捨ててしまう部分が、実は一番重要で、一番体に良いものなんですね・・・。
春キャベツも新玉ねぎも、どちらも外側が重要であり、そして刻むことで健康パワーが生まれるすごい野菜だったんです。
新玉ねぎ以外の普通の玉ねぎの皮は食べれませんので、ご注意を・・・
春野菜を美味しく食べて、太りにくく健康な体作りを目指しましょう。