豚肉と言えば、焼いたり・煮たり・揚げたりと、多様なレシピで美味しく食べられるお肉ですが、豚肉による健康効果は、作り方によって大きく変化します。
もしかしたら、いつもの豚肉料理は大切な栄養成分を逃している可能性があります。
今回は豚肉レシピの中でも王道の「生姜焼き」を美味しく、そして健康を逃さない理由と作り方をご紹介します。
豚肉は「疲労回復」効果がバツグン!
豚肉には「ビタミンB1」が多く含まれています。
その含有量は、他の食材と比べてもトップクラスで、牛肉・鶏肉と比較してもビタミンB1の量は約10倍もの量です!
ビタミンB1の効果は
ご飯やパンなどの糖質をエネルギーに変える働きがあり、疲労回復に効果的な成分です。
ビタミンB1が不足すると、必要なエネルギーが作られず、気力や注意力が低下し、ちょっとしたことで疲労を感じてしまいます。
また、消化不良や便秘などの不調も出てきます。
ビタミンB1は、身体を動かすためには、欠かせない栄養素です。
特にお酒を飲む方はビタミンB1を積極的に摂り入れる必要があります。
アルコールは胃や腸から吸収され、血管を通って肝臓へと運ばれた後、アセトアルデヒドという物質に変ります。
この時にアルコール脱水素酵素が働きますが、大量にアルコールを摂取した際は処理しきれず、この時にビタミンB1が必要となります。
全身へ通る経路や、体外へ排出するためにはビタミンB1の働きが必要なため、ビタミンB1不足が起こってしまいます。
ビタミンB1を積極的に摂取しましょう!
ビタミンB1を逃さない!「生姜焼き」レシピ
ビタミンB1は水溶性で水に溶けやすい性質を持っています。
その為、煮たり茹でたりすると、ビタミンB1は溶けだしてしまいます。
ビタミンB1を最も効果的に摂取できるのは、焼くこと!
そして、生姜焼きにはアリシンが豊富な玉ねぎが入っていることです。
アリシンはビタミンB1の吸収を、約10倍にする効果があり、生姜焼きはまさに疲労回復に最適な料理と言えるでしょう。
①豚肉はロースを選ぶ
生姜焼きには、豚バラか豚ロースのどちらかを選ぶと思いますが、ビタミンB1を最も多く含んでいるのはロースです。
②豚ロースに小麦粉をまぶす
小麦粉で覆うことで、ビタミンB1の流出を防ぎます。
③玉ねぎをすり下ろす
玉ねぎに含まれるアリシンは熱に弱く、炒めると成分が減少してしまいます。
また、空気に触れる面が多いほど、アリシンも増えるので、すり下ろして炒め時間を短縮することで、アリシンの効果を高めることが出来ます。
④合わせ調味料を作る
醤油・みりん・酒・生姜・玉ねぎすり下ろしを合わせます。
⑤豚ロースを両面焼き、合わせ調味料でサッと絡めれば出来上がり!
炒めることで、水溶性のビタミンB1を逃さず、熱に弱い玉ねぎのアリシンをすり下ろすことで吸収を高めた、疲労回復抜群の生姜焼きです。
まとめ

豚肉も、ただ食べれば良いというものではないんですね・・・。
作り方によって、栄養が変わってしまうのは勿体ないです。
生姜焼きは、玉ねぎの食感がまた良かったりするものですが、すり下ろした玉ねぎの味も、調味料と合わさってまた違う味わいを実感できると思います。
ぜひ、疲労回復抜群の生姜焼きを試してみてください。