食生活には欠かせない、鮭。
スーパーに行くと、形の違う鮭が冷蔵や冷凍で売られていますが、それぞれ形に合った料理をすることが、鮭の味を左右します。
また、たくさんの健康効果が期待できるのも、鮭の魅力の一つです!
それぞれの違いと、形に合った鮭の料理と、鮭の驚くべき効果効能についてご紹介します。
スーパーで売られている鮭の形とレシピの違い
スーパーへ行くと、2種類の形で鮭が売られているのをご存知でしょうか?
私自身、あまり深く考えたことはありませんでしたが、実際に見てみると確かに2種類の形が存在します。
この2種類は同じ鮭であっても、それぞれの料理に使い分けると良いとされています。
半月型
この形が「半月型」の鮭です。
筋肉質でサッパリな食感が特徴の鮭で、鮭の部分で言うと尻尾に近い部分になります。
おススメの料理◎石狩鍋
◎鮭のフライ
などに適しています。
弓型
この形が「弓型」の鮭です。
脂が乗っていて旨味が多い鮭で、鮭の部分で言うとお腹の部分になります。
おススメの料理◎焼き魚
◎ムニエル
などに適しています。
鮭の大トロ部分
鮭にはマグロと同様に、大トロと言われる部分があります。
マグロと違って鮭の大トロ部分は大きく変ります。
この画像のように、白い線が多く入っているものが脂が多く、鮭のトロの部分です。
マグロの白い線は、主に筋の部分なので嫌う人も多いかもしれませんが、鮭の場合は筋ではなく脂なので、この白い部分が多ければ多いほど、脂が乗って美味しいトロ部分になります。
また、同じ鮭でありながら、お刺身やお寿司では鮭ではなく「サーモン」と呼ばれています。
その違いについてはこちらを参考にどうぞ☟

鮭の栄養素
日本人にはお馴染の、朝食に定番の鮭には驚くべき栄養素があり、免疫力アップ・美容効果・血液サラサラ効果があります。
健康効果(DHA・EPA)
DHA・EPAとは、ヒトの体内ではほとんど作ることが出来ない「必須脂肪酸」の一種です。
魚の油に含まれ、主に青魚に多く含まれるものですが、鮭にも豊富に含まれています。
【DHA】
マグロ | 真鯛 | ブリ | 鮭 |
2,877mg | 1,830mg | 1,785mg | 820mg |
【EPA】
イワシ | マグロ | サバ | 鮭 |
1,381mg | 1,288mg | 1,214mg | 492mg |
他の魚と比べて、鮭はどちらも少なめではありますが、ちゃんとDHA・EPAの両方が多く含まれています。
DHA・EPAは、魚が生きてくうえでも欠かせない成分であり、それがあるからこそ、冷たい海の中でも魚は元気に泳ぐことが出来ています。
体内で作られることのないDHA・EPAは、食事から摂取しなければならない栄養素で、健康や美容に効果がある必須脂肪酸です。
DHA・EPAには、中性脂肪やコレステロール値を下げる働きがあります。
また、脳の細胞を柔らかくし、活性化させ、学習機能の向上、知識・判断・向上力がアップします。
心疾患・心筋梗塞などの予防効果があります。

免疫力アップ(ビタミンD)
ビタミンDには、筋肉を増やす効果があり、更に体内のウイルス感染や異常な細胞が発生した際に攻撃や撃退をしてくれる効果があり、抗菌性を増加してくれるため、免疫力に優れています。
また、骨にも効果的で、骨へのカルシウムを沈着させ、骨粗鬆症の予防や改善の期待が出来ます。
美容効果(アスタキサンチン)
鮭に含まれるアスタキサンチンは、カロテノイドと言われる天然色素の一種で、主に緑黄色野菜に含まれているものです。
カロテノイドには、アスタキサンチン・リコピン・βカロテン・ゼアキサンチンなどの種類があり、鮭・エビ・カニなどはアスタキサンチンになります。
アスタキサンチンには、強い抗酸化力があり、紫外線などで肌に与える活性酸素を抑えてくれるので、ニキビの発生や悪化を予防し、シミやたるみ・シワなどに効果があります。
アスタキサンチンの抗酸化力は、ビタミンEの1000倍もの力を発揮してくれるそうです。
まとめ
鮭の効果は、健康だけでなく美容にも大きく効果があるので、毎日食べることがおススメです。
特にDHA・EPAは食事からでしかとることが出来ないので、積極的に摂取しましょう。
鮭の切り身(100g)あたりに約3mgのアスタキサンチンが入っているそうです。
抗酸化力を発揮させるためには1日0.6mgの摂取が必要なので、1日1切れの鮭を食べるように習慣づけるのが良いかもしれませんね。