自分が寝ているときに、どれだけのいびきをかいているのかは、自分には分からないものです。
朝目覚めた時に、友達やパートナーに、昨日はすごかったね・・・と言われることもあるのではないでしょうか?
いびきとは、睡眠に問題があるとされていて、いびきをかいている人は5人に1人と言われています。
いびきの音量は凄まじく、例えるならトイレの水を流しているのと同じ音量であり、隣で寝ている人に不快感を与え、相手の眠りを妨げるほどの影響を及ぼします。
いびきとは、自分の健康と、その音で眠れなくなってしまうパートナーにも健康被害が起きてしまう重大なものです。
その理由と、改善策をご紹介します。
いびきをかく理由
いびきをかく理由は様々な理由があります。
①骨格・顔つき
②加齢・疲労
③飲酒
骨格が原因で、物理的なバランスとして軌道が狭く、その狭い軌道を無理やり通り抜けようとするために、いびきとして音が出てしまいます。
骨格の他には、加齢や疲労、お酒の飲みすぎ等も大きな原因となり、下や口の筋肉が緩むことによって、酸素が取り込まれにくい状態になっていることが大きな原因です。
酸素が取り込まれにくい状態とは、睡眠時無呼吸症候群という病気であり、いびきをかいている途中で、息をしない時間がある状態を言います。
眠っている間に軌道が狭くなり、呼吸が出来なくなることです。
この無呼吸の状態は、酸素がうまく身体に取り込まれていないので、例えるならエベレストの頂上にいるような酸素が薄い状態です。
この、睡眠時無呼吸症候群は、日本人に推定900万人いるとされていて、予備軍を含めると2200万人以上もいます。
睡眠時無呼吸症候群の主な症状
①日中に眠気が襲う
②寝ているのに疲れが取れない
このような症状がある時は、寝ている間に睡眠時無呼吸症候群を引き起こしている可能性があります。

いびきで起こりうる症状
通常、寝ているときは血圧が下がり、起床時に血圧が上がるようになりますが、睡眠時無呼吸症候群を引き起こしていると、寝ているときに心拍数が上がり、血圧は下がりません。
息をしていないので、ジムで運動しているような状態になるからです。
起床時に血圧が上がってしまう症状を「早朝高血圧」といい、寝ているときに無呼吸症候群が起こり、下がらなかった血圧は、起床時に更に上がってしまうので、脳卒中のリスクが起きてしまいます。
この症状は、隣で寝ているパートナーにも影響を及ぼし、うるさくて眠れない状態だと同じ高血圧になり、健康を脅かすことになってしまうのです。
いびきを改善する方法①
いびきを改善する方法は、「トリプトファン」が豊富な「朝食」を摂ることです。
トリプトファンとは、アミノ酸の一種で、時間が経つと「メラトニン」という物質に変わり、睡眠の質を向上させてくれるものです。
トリプトファンが豊富な食
◎納豆ご飯
◎卵焼き
◎味噌汁
◎バナナ
朝食でありがちな食材に多く含まれているので、これらを朝に摂取することで、いびきを改善する期待が出来ます。
夜ではなく、朝食でトリプトファンを摂取する理由は、トリプトファンが体内でメラトニンに変わるまでに14~15時間のタイムラグがあります。
なので、朝のうちにキッチリとトリプトファンを摂る必要があります。
いびき・無呼吸は、眠りが浅い時に出やすいものとされています。
メラトニンで睡眠の質を向上し、深い眠りを増やすことで、いびき・無呼吸を改善していきましょう。
いびきを改善する方法②
いびきは上を向いているときに出る傾向があるので、いびきをかいたら強制的に頭を横に向けてくれる「枕」です。
いびきや振動の音を自動で検知し、最適な場所に空気を膨らませてくれるので、横に向くことで、喉の狭い軌道を広げ空気の通りを改善してくれます。
いびき改善の枕は種類が色々ありますが、そこそこお値段も高いので、もっと安く改善を目指したいなら、「抱き枕」がおススメです。
大きめの長い抱き枕を抱いて寝れば、自然と横向きで寝られます。
いびきを改善する方法③
「ノンアルコールビール」に効果があります。
ノンアルコールビールには、ホップとGABAが含まれていて、その2つがリラックス効果で、睡眠の質を高めてくれます。
もちろん、普通のビールにもホップとGABAが入っていますが、アルコールの影響でいびきが起こりやすくなってしまいます。
最近、疲れが取れない、寝た気がしないと思ったら、飲酒を控えてノンアルコールビールを飲むと、深い眠りでスッキリと朝の目覚めが期待できます。
まとめ
寝ているときは、誰もがどんな状態で寝ているのか分からないものです。
もしかしたら、自分もいびきをかいて、睡眠時無呼吸症候群を引き起こしているかもしれません。
疲れが取れない、日中に眠い・・・などの症状があるなら一度、病院で診察を受けてみるのもいいかもしれません。
病気を引き起こす前に、早期に対策をしましょう。