レモンと言えば、から揚げなどの揚げ物に必ず添えられているイメージがあり、メインで使うことがあまりありません。
パセリのようなイメージで色合いで付けられているようにも思えますが、そもそも料理のバリエーションも少ない為、レモンを買うってことがあまりないのではないでしょうか。
しかし、レモンにはビタミンCが豊富で、免疫力が高まり健康に絶大な効果があります。
今回は、レモンの効果効能をご紹介します。
レモンで「疲労回復」
レモンを食べると感じるのが酸っぱさですが、この酸っぱさが疲労回復・免疫力アップに効果があります。
レモンの酸っぱい成分は「クエン酸」で、酸味成分です。
そもそも疲労の原因は細胞へのエネルギー不足で、ストレスや睡眠不足など同様に、疲れを感じると体の免疫力が下がっていきます。
免疫力が下がると、ウイルスが体内に侵入した際に、ウイルスをやっつけることが出来ず、風邪や感染症を起こしやすくなります。
クエン酸を摂ると、体内で糖を効率良くエネルギーに変えてくれる働きがあるので、免疫力アップにとても期待できる成分なんです。
レモンは、柑橘類の中でもクエン酸の量がトップクラス!
クエン酸含有量(果汁100gあたり) | ||
レモン | グレープフルーツ | みかん |
3g | 1.1g | 1g |
クエン酸の1日の摂取量はとくに定められてはいませんが、体内に蓄積できない為、継続的にクエン酸を摂ることが重要です。
柑橘類だけでなく、梅干しやお酢などにもクエン酸が含まれているので、疲れを感じた時には、積極的に摂り入れましょう。
レモンで「老化抑制」
糖質を多く摂取すると、体内でたんぱく質と余分なブドウ糖が結合し、老化が進みます。
このように、体の老化を促進してしまうことを「AGE」と言います。
クエン酸にはAGEを減らし、糖の代謝をスムーズにする働きが期待できます。
揚げ物にレモンが添えられているのは、AGEの生成を抑制し老化を防ぐという明確な理由があるのです。
レモンをかけてしまうと味が変わるからと、添えられたレモンを搾らない人も多いかと思いますが、老化を防ぐためにも搾ったほうが体に良い影響を与えてくれますね。
AGEについてはこちら>>

レモンで「高血圧予防」
レモンには「エリオシトリン」というポリフェノールが含まれています。
血圧が高くなる原因は、酸化した悪玉コレステロール。
血管の壁にこびりつくことで、血管が狭くなり血圧が上昇します。
エリオシトリンには、悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、血管の壁にこびりつかないようにする働きがあるので、血圧が下げると考えられています。
また、クエン酸には血圧を高くするホルモンを抑える働きもあるため、「クエン酸」+「エリオシトリン」で高血圧予防をダブルの効果で期待できます。
エリオシトリンの含有量(100gあたり) | |
果汁 | 皮・白い部分 |
約81mg | 約132mg |
エリオシトリン含有量を見てみると、皮や白い部分に多く含まれているので、レモンは皮ごと食べるのが効果的です。
※レモンは種類によって様々な農薬が使われているので、よ~く洗ってから食べてください。
レモンで「リラックス効果」
レモンを含め、柑橘類の皮には「リモネン」という香り成分があります。
レモンの皮には油胞と呼ばれる香りカプセルがあり、揚げ物やサワーなどでレモンを搾る時は、皮を下にして果汁を搾ることでリモネンが果汁と一緒に油胞から出やすくなります。
アロマなどでも多く用いられる柑橘類のリモネンには、交感神経を活性化させ、ストレス軽減やリラックス効果・集中力アップなどが期待できます。
レモンスライス・レモンの皮などを、手のひらサイズの器に入れてお湯を注ぐと、リモネンの効果が得られやすくなるので、ぐっすり眠りたいときなどにおススメです。
まとめ
レモンには驚くほどの健康パワーが存在しています。
デザート…という感じではない為、普段買わない人の方が多いかもしれませんが、ご家庭での食事や飲み物に使うと良いかもしれませんね。
揚げ物にはレモン!
これは欠かさずに、レモンの栄養を継続して摂り続けましょう。