車で道を走っていると、たまに見かけるゆで太郎の青い看板。
正直、行ったことが無い…という人もいるのではないでしょうか?
ゆで太郎を見かける場所は、ロードサイドの郊外型店舗で敷地は広く、平日でも駐車スペースにはそこそこ車も埋まっています。
利益よりも味を追求し様々な工夫をして、そばチェーン店の店舗数ナンバーワンを誇るほど急成長している蕎麦屋さんです。
「この差って何ですか」で放送していた、ゆで太郎の魅力をご紹介します。
Contents
そばチェーン店の中で店舗数ナンバーワン!
蕎麦を気軽に食べれる店舗として、駅近の富士そばや小諸そばが有名ですが、実は店舗数が最も多いのはゆで太郎です。
【そばチェーン 店舗数ランキング】 | ||
ゆで太郎 | 名代 富士そば | 小諸そば |
204店舗 | 125店舗 | 63店舗 |
圧倒的な店舗数で、ゆで太郎が店舗数ナンバーワンです。
そんなにある!?
と、思いがちですが、車で移動しているととてもよく見かけます。
逆に電車で移動することが多い人には、駅近にある富士そばのほうが店舗数が多いと思うのではないでしょうか。
そばチェーン店の創業時期
では、そんなに前からゆで太郎はあったのか!?と思うところですが…
【そばチェーン店 創業時期】 | ||
名代 富士そば | 小諸そば | ゆで太郎 |
1966年 | 1974年 | 1994年 |
富士そばに比べると、ゆで太郎はずいぶんと出遅れた感がありますが、それでも今では店舗数ナンバーワンにまでのし上がりました!
ゆで太郎の立地条件
富士そばや小諸そばは駅前で見かける店舗ですが、ゆで太郎は駅から離れた場所でよく見かけます。
賃貸料の高い一等地の駅前は避け、あえてロードサイドの郊外型店舗にすることで、賃料を抑え、多くの店舗を出店することが可能に!
またロードサイドの郊外型店舗にすることで、家賃だけでなく座席も多く確保できる為、多くのお客さんを迎えることも出来ます。
ゆで太郎の蕎麦へのこだわり
通常の蕎麦は、そば粉と小麦粉で作られますが、そば粉の量で味や香りが大きく変ります。
他のチェーン店では、そば粉20%以下~40%程らしいのですが、ゆで太郎では55%のそば粉を使用しています。
そば粉と小麦粉の割合とは
そもそも、そば粉と小麦粉を混ぜる理由は、つなぎの為です。
そば粉につなぎは無く、小麦粉の粘着力のあるグルテンがつなぎの役割として使用されています。
蕎麦の規約として、そば粉と小麦粉の割合は「そば粉3割以上」と定められています。
そば粉2割+小麦粉8割では蕎麦と認められず、そば粉3割+小麦粉7割で蕎麦と認められます。
「十割蕎麦」「二八蕎麦」という名前を聞いたことがあるかもしれませんが、それはそば粉と小麦粉の分量の違いです。
そば粉 | 小麦粉 | |
二八蕎麦 | 8割 | 2割 |
十割蕎麦 | 10割 | 0 |
他にも、九割蕎麦などありますが、どれだけの割合でそば粉が入っているか?
ということになります。
見ての通り、十割蕎麦は小麦粉を一切使わずそば粉だけで作られた蕎麦です。
そば粉だけでは、つなぎが無い為、小麦粉のグルテンがつなぎとして混ぜられますが、小麦粉を使わずそば粉だけで蕎麦を作るのは職人の技術も重要です。
材料費の問題
しかし、それよりも価格の問題があります。
小麦粉はそば粉よりも安く、そば粉を多くすればするほど材料費がかかってしまいます。
「かさ増し」として小麦粉を多く使うケースがありますが、小麦粉が多いほど蕎麦の香りや味は大きく変ってくるでしょう。
低価格で気軽に食べれるそばチェーン店のイメージとしては、いかに材料費を抑えるかがポイントとなりますが、ゆで太郎はギリギリの55%までそば粉を使用し、味と香りにこだわっています。
そこまで材料費や設備にかけられるのは、駅前の一等地ではなく、ロードサイドの郊外型店舗によって実現できています。
挽きたて・打ち立て・茹でたて
通常のチェーン店では、工場から運ばれた麺を使用していますが、ゆで太郎はそれでは蕎麦の香りや食感が失われると考え、1996年すべての店舗に製麺室を作りました。
1日2回、その日の分だけ蕎麦を挽き、蕎麦を打ち、注文後に蕎麦を茹でています。
挽きたて・打ちたて・茹でたての「3たて」が可能になっているのです。
2015年には、天ぷらをオーダーが入ってから揚げる「揚げたて」
2016年には、つゆも「出来たて」
に変更し、5つの「たて」が完成しています!
種類豊富な調味料「お好みコーナー」
ゆで太郎は、様々な調味料を置き、「お好みコーナー」として味変を楽しめるようにしています。
ワサビ・七味・一味・輪切り唐辛子・ゆず粉・醤油・ソース・ラー油・酢・マヨネーズ・揚げ玉・福神漬け・紅ショウガ…
などなど…
多くの調味料で、いろんな味を楽しめるのもゆで太郎の魅力の1つです。
ゆで太郎の「ちょい足しメニュー」
◎もりそば+「卵黄ラー油」
別注文の生たまご70円(税込)を、卵黄だけつゆに入れ、ラー油を入れて混ぜると、中華風の蕎麦に早変わり!
◎肉野菜そば+「赤鬼」
「赤鬼」とは、唐辛子・山椒・黒ゴマをごま油で練ったもので、ピリ辛のアクセントとして温かい蕎麦にピッタリのアクセント!
調味料が豊富なので、自分なりのちょい足しレシピを楽しむことが出来ますね。
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まとめ
あえて駅前ではなく、ロードサイドにお店を多く出店することで、コストを抑え、その代わりに味を追求したゆで太郎。
そば粉の割合も重視し、蕎麦の香りと食感を楽しめる、リーズナブルなそばチェーン店と言えるでしょう。
駅前でもたまに見かけますが、やはりロードサイドに多く見かけることが多いゆで太郎。
もし、まだ行ったことが無い人は、町で見かけた際に寄ってみてください。